肺の構造を知ることが、肺がんを知る第一歩です。ここでは、基本的な肺の構造やがんの基礎知識を解説しています
飾り

肺がん初期症状肺がん初期症状

肺、構造とがん

がん=悪性腫瘍

からだは、多様な型の細胞によって構成されています。
腫瘍というのは、からだが適切に機能するのに必要なだけの細胞が育ち、分裂、生産される過程で、新しい細胞が必要ないときに分裂し続ける事により起こります。
余分な細胞の固まりは、腫瘍を形成し、腫瘍は良性と悪性に分かれます。悪性の腫瘍が【がん】です。

良性腫瘍

良性腫瘍は、切除することができ、その後ほとんど再発することがないので、がんとは呼ばれません。また、良性腫瘍であることが明らかな場合は、切除しないこともあります。良性腫瘍の細胞は、からだのほかの部分に広がりませんし、めったに命を奪うこともありません。

悪性腫瘍

悪性腫瘍を、がんと呼びます。基本的に、すべての臓器・組織に悪性腫瘍が発生する可能性があります。悪性腫瘍の細胞は異常で、制御や規則なしに無秩序に分裂します。これらはがん細胞と呼ばれ、まわりの組織を侵略し破壊します。このことを【浸潤】と呼びます。さらには、遠く離れた臓器に飛んでいき、これを【転移】とよびます。

がんの分類

がん(悪性腫瘍)は、造血器由来のがん、上皮細胞からなるがん、非上皮性細胞からなる肉腫の3つに大きく分類されます。

造血器由来のがん

造血器由来のものには、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫(こつずいしゅ)などがあります。上皮というのは、たとえば気管支の内側、胃や腸の内側などの表面をおおっている部分を指します。また、まれに、ひとつの腫瘍のなかで両者が混在する「がん肉腫」というものも発生します。

上皮細胞由来のがん

上皮細胞由来の代表的なものに、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがんなどがあります。肉腫の代表的なものには、骨から発生する骨肉腫、軟骨から発生する軟骨肉腫、筋肉から発生する横紋筋肉腫、それ以外にも、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫などがあげられます。

肺の構造と働き

肺構造の図解
肺は呼吸器系の重要な臓器で、心臓、気管、食道などからなる縦隔(じゅうかく)という部分を挟んで胸の中に左右2つあります。胸腔(きょうくう)という空洞の中にぶら下がっている円錐形(えんすいけい)の部屋のようなもので、左右の肺は、葉(よう)と呼ばれる区域に分かれています。
右肺は、上葉(じょうよう)、中葉(ちゅうよう)、下葉(かよう)の3つからなっており、左肺より少し大きくなっています。
左肺は上乗、下葉の2つの葉に分かれています。左肺のほうが小さいのは、心臓が左側に寄っているためです。

肺の役割

肺の役割は呼吸(ガス交換)です。
呼吸とは、からだの中に空気中の酸素を取り入れ、体内でできた二酸化炭素を排出することです。
このことを「ガス交換」といいます。
胸郭(胸の外部の壁)と横隔膜の働きによって肺がスポンジのように縮んだり膨らんだりして、肺の中に空気が出入りし、呼吸が行われます。喫煙や環境汚染などによって、有害物質を吸い込むと、このスポンジのような肺が汚染され、さまざまな病気の原因になります。

細気管支

息を吸い込むと、空気は口と鼻から咽頭・喉頭(のどのあたり)を経て気管を通り、気管支とよばれる左右の管に分かれて左右の肺に入ります。気管支は、肺の中で細気管支とよばれるより細い管に分枝し、木の枝のように肺の内部に広がっています。その末端は、酸素と二酸化炭素を交換する「肺胞」とよばれるごく小さな部屋になっています。

肺胞

肺胞図解
肺胞は、ぶどうの房のような形をしている、0.1ミリメートルほどの非常に小さな組織です。肺のほとんどを占めている基本構造になり、成人では3億個ほどの肺胞があります。
呼吸によって、空気中から取り込んだ酸素は、血液中に溶け込むことによって体内に運ばれ、いろいろな組織で利用されます。体内でできた二酸化炭素も、血液に溶けた状態で肺に運ばれ、空気中へ排出されます。液体である血液と気体である空気が、ガス交換されている場所が肺胞なのです。

肺動脈

肺動脈とは、心臓から肺に向かう血管の事をいいます。全身から運ばれてきた二酸化炭素を多く含んだ血液を肺に運ぶ機能があります。

肺静脈

肺静脈は、肺から心臓に向かう血管の事をいいます。ガス交換を終えて、酸素をたくさん含んだ血液を心臓に送り込む機能があります。

大循環

大循環とは、血液には、心臓の左心室から動脈を通じて全身に送り出され、静脈を通って心臓の右心房に戻る流れがあります。

肺循環・小循環

血液は、心臓の右心室から肺に送り出され、心臓の左心房に戻る流れがあります。これは、小循環または肺循環とよばれます。

自律神経

自立神経は、肺全体を制御するために通っています。私たちが眠っている間も、呼吸は規則正しく行われなくてはいけません。この呼吸を調節しているのが、自律神経である交感神経と副交感神経になります。

スポンサードリンク

ページの先頭へ